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「すきゾ!」、11歳になりました

この記事を書いた人
hoshu

統合失調症当事者lineグループ「すきゾ!」の管理人。1996年に統合失調症発症。その後僧侶の資格を取得、30代で北京と3年ウイーンで1年海外生活。

1人でも多くの方が、希望を見いだし、心が救われますように😌 一緒に乗り越えましょう!一緒にいっぱい楽しみましょう😃

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「すきゾ!」は2015年に始まって、今年で11年が過ぎた。

11年。

こうやって数字にすると、なんだか急に重みが出てくる。始めた頃の僕に、「11年後もまだやってるよ」と言ったら、たぶん「そんなに続くわけない」と思っただろう。

でも、続いている。

しかも最近になって、僕はようやく「すきゾ!」の運営が、そこまで辛い仕事ではなくなっていることに気づいた。

現在は、僕と2人の副管理人で役割を分担している。

誰かが全部を背負うのではなく、それぞれが出来ることをやる。

たったそれだけのことなのだけれど、これが出来るようになるまでに11年かかった。

コミュニティを長く続けるうえで大事なのは、たぶん「どれだけ頑張れるか」ではなく、「どれだけ頑張らなくても回る状態を作れるか」なのだと思う。

ただ、そこまで持っていくまでが、とんでもなく大変だった。

11年間、時給10円以下のフルタイム労働をしているような感覚だったし、それでも足りないお金は自分で出してきた。

普通に仕事をしている人が、仕事が終わったあとにこれをやろうと思っても、なかなか出来ることではない。

というか、普通の人だったらたぶんやらない。

僕がお坊さんだったことは、「すきゾ!」を続けるうえでかなり大きかったと思う。

住職という仕事は、基本的にお寺と家が一緒になっているから、会社員のように毎朝家を出て、夕方に帰ってくるという生活ではない。

もちろん仕事はあるけれど、自分で時間を調整しやすい。

そして、お坊さんという仕事そのものが、ある意味では社会貢献を前提としている。

その生活と性質が、「すきゾ!」を続けることと妙に噛み合っていた。

もし僕が普通の会社員だったら、11年続いていないだろう。

今後、特定の疾患に特化したLINEグループが新しく生まれていくのかも分からない。

今はオープンチャットもある。

誰でも参加しやすく、管理する側の負担も比較的小さい。

一方で、コミュニティを立ち上げて、最初の頃の何もない状態から、運営が安定するところまで持っていくには、どうしても誰かが自分の時間や体力を削らなければならない。

そして、それを何年も続けられる人は、そんなに多くないと思う。

だからこそ、今の「すきゾ!」があること自体が、かなり特殊なことなのかもしれない。

「すきゾ!」では、定期的にWRAP講座やオープンダイアローグ講座が開催されている。

季刊誌「文藝すきゾ!」も発行している。

不定期にオフ会もあるし、そこで仲良くなった人たちが、個人的に遊びに行ったりもする。

更には、すきゾ!のお陰で研究が前に進んだり、スムーズにアンケートが集まるようになったり、各種研究機関や企業にとっても重要なグループに育っている。

こういうことは、ただ人が集まっているだけのオープンチャットでは、なかなか生まれにくいように思う。

人が集まることと、コミュニティが出来ることは、たぶん別のことなのだ。

11年かけて、ようやく僕たちは「すきゾ!」という場所を作ることが出来た。

そして今、その場所は僕が必死に支えなくても、少しずつ自分の足で立っている。

それを見ていると、11年間の苦労も、全部が無駄だったわけではなかったのだと思う。

むしろ僕がやってきたことの中で、最後に残ったのは「自分がいなくても続く仕組み」なのかもしれない。

それは少し寂しくて、でも、かなり嬉しい。

11年。

人間なら、もう小学校を卒業して中学生になっている。

「すきゾ!」も、そろそろ僕の手を離れて、自分で歩き始める年頃なのだろう。

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