統合失調症 Line すきゾ!

すきゾ!に参加しませんか?
統合失調症の当事者・疑い例なら誰でも参加出来ます🎵

詳しくはこちら

ピアサポートとしての成熟と可能性 ~ 精神科医の一生と、すきゾ!の300人 ~

この記事を書いた人
hoshu

統合失調症当事者lineグループ「すきゾ!」の管理人。1996年に統合失調症発症。その後僧侶の資格を取得、30代で北京と3年ウイーンで1年海外生活。

1人でも多くの方が、希望を見いだし、心が救われますように😌 一緒に乗り越えましょう!一緒にいっぱい楽しみましょう😃

hoshuをフォローする

ChatGPTだから、どこまで正確なのかは分からない。

でも、一般的な精神科医が一生のうちに関わる統合失調症の患者数は、「200人〜400人程度」ではないかと推測されるらしい。

200人〜400人。

これを多いと思うか、少ないと思うかは人それぞれだと思う。

ただ、僕はこの数字を見て、ちょっと面白いことに気づいた。

統合失調症当事者のLINEグループ「すきゾ!」には、現在300人ほどの仲間がいる。

つまりグループに参加するだけで、精神科医が一生かけて出会うかもしれない人数と、ほぼ同じくらいの統合失調症当事者とつながっていることになる。

もちろん、人数を比べたからといって、僕のほうが精神科医より偉いという話ではない。

そもそも僕は医者ではない。

薬の処方箋も書けないし、診断書も書けない。

書けるのは、せいぜいLINEの拙い文章くらいである。

ある精神科医は、「精神科医が出来るのは書類を書くことだけ」と自虐的に話していた。

僕の主治医も以前、若い研修医に、「基本的に精神科医は、生活リズムや考え方のアドバイスぐらいしか出来ない」と話していた。

精神科医という、とても専門性の高い仕事なのに、本人たちがそんなことを言ってしまうところが、精神科という世界の難しさなのだと思う。

一方で、当事者同士なら話せることがある。

「それ、僕もあったよ」

「その薬、最初はそんな感じだった」

「そういうときは、僕はこうしてる」

そんな話が、専門書には載っていない生々しさで飛び交う。

もちろん、当事者の経験がそのまま他の人にも当てはまるわけではない。

それでも、自分と似た経験をした人がいるというだけで、救われることはある。

すきゾ!が始まったのは2015年。

最初から300人いたわけではない。

長い時間をかけて少しずつ人が増えて、今では300人ほどになった。

そして人数が増えただけではなく、グループそのものが少しずつ成熟してきた。

自分と相性の合う人を見つけて、その人からアドバイスをもらう。

「この人の話なら聞いてみよう」と思える相手がいる。

これは、ピアサポートグループとしては、かなり大きなことなのではないかと思う。

管理人である僕が、300人全員を支える必要もない。

というより、そんなことをしたら僕が先に倒れる。

人間300人分の人生を一人で背負えるほど、僕の肩は広くない。

それぞれが、それぞれに合う誰かとつながっていく。

その中で助けてもらったり、今度は自分が誰かを助けたりする。

そうやって循環していく。

すきゾ!で、劇的に症状が回復した人も少なくない。

もちろん、すきゾ!だけが回復の理由ではないし、医療や薬物療法を否定するつもりもない。

ただ、「同じ病気を経験している人とつながる」ということが、人間にとって思っている以上に大きな力を持っていることは、11年続けてきた僕には実感として分かる。

300人。

数字だけを見ると、ただの人数に見える。

でも、その一人ひとりに、それぞれの人生がある。

その300人が同じ場所にいて、必要なときには誰かとつながれる。

そう考えると、これはけっこう凄いことなのではないかと思う。

精神科医が一生かけて出会う患者数と、すきゾ!にいる人数が近い。

その事実を、少し不思議な気持ちで眺めている。

そしてこれから、ピアサポートというものが、もっと世界に広がっていけばいいと思う。

病気を治す人だけではなく、病気と一緒に生きてきた人の言葉にも、もっと価値が認められる世界。

それはきっと、精神疾患を持つ人にとってだけではなく、人間そのものにとって、少し優しい世界なのだと思う。

コメント