
すきゾ!を始めた当初は、Lineのシステム上、1グループ500名まで参加出来るから、可能な限り増やして、1人でも多くの方の癒やしの場となれば好いと考えていた。
2025年3月で10周年になる。今まで1500人以上の当事者とLineで繋がって、すきゾ!は現在250名程度の参加がある。
個人が管理出来る限界は250名程度なのではないかと分かってきた。ダンバー数理論というものがある。
霊長類が親密なグループを築くには、大脳皮質に関係し、人間が円滑に安定して維持できる関係は150名程度。
150名という値がよく用いられるが、実際にはばらつきがあり、100名から250名の間だろうと推定されている。
関わる時間、メンタル的ストレス、機材・通信代など考えると、普通の職業では250名もの当事者と関わるのは無理だと思う。僕は僧侶という職業柄、時間的にもメンタル的にも経済的にも恵まれているから出来ているのだと分析している。
統合失調症という性質上、調子や感情の波が激しい人も、想像の範疇を超える人も居て、トラブルがあったときには管理人が責任を負わないといけない。中には攻撃的な方も居て、その攻撃性は管理人に向かうことも多く、相当な信念と強靱な精神力がないと続けられない。
今まで、相当の血を流して続けていたのだけど、やはりもっと多くの方の癒やしの場に育てたいという想いはある。
取り敢えず、血を流しながらでは、そのうち出血多量で死んでしまうので、今まで当事者向けだった募金を、家族会にもお願いしようかと思っているところだ。
今は、副管理人にすきゾ!スマホを持ってもらって、チェック✅して貰い、自分は必要な返信だけするシステムにした。ただ、副管理人も全てのグループを読んで、招待などの事務処理で1日最低3時間は取られている。
もし、副管理人制度にしていなかったら、おそらく自分はすきゾ!の運営を辞めている。そうなれば、他のメンタルグループ同様に、荒れて崩壊するのは避けられないから、次の世代に引き継げるような体制を今後10年のうちに作りたいと思っている。
取り敢えず、副管理人には作業所の最低賃金程度の報酬は支払うべきだと考えている。
Lineというツールの性質上、これほど優秀なピアサポートはないと思っているし、参加している方は自然とピアサポートの能力は上がって、どんどん良いグループに育っている。
辞めるのは簡単だけど、やはりどうにかやって引き継いで貰いたいというのが、希望であり、現実的な目標だ。
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