
「すきゾ!」からPureLightが独立できた理由を考えてみると、案外シンプルなことなのかもしれない。
最初は、当事者と家族が同じLINEグループにいた。
それが少しずつ家族の人数が増えていった。
人が増えると、部屋が狭くなる。
LINEグループなので、実際に壁が迫ってくるわけではない。でも、人が増えるほど「ここでは言いにくい」ということも増えてくる。
本人には言えないこと。
家族だからこそ分かること。
本人を傷つけたくないから、本人のいないところでしか話せないこと。
そういう話は、当事者と家族が一緒にいる場所では、どうしても少し声が小さくなる。
だから家族だけの場所が必要になった。
ただ、PureLightが独立できたのは、「家族用のLINEグループを作りました」という程度の話ではないと思う。
家族側にも、すでに運営を担える人たちが育っていた。
「すきゾ!」という母体の中で、人が集まり、経験が蓄積され、コミュニティというものの扱い方を少しずつ覚えていった。
0から家族会を作るのではなく、すでに土台のあるところから、自分たちの家を建てたようなものだ。
しかも、家を建てたからといって、実家と縁を切ったわけでもない。
PureLightは「すきゾ!」の姉妹グループとして存在し、双方から3名ずつ参加する総代グループで情報共有もしている。
独立という言葉には、どうしても「さようなら」という感じがある。
でも、本当の独立は、縁を切ることではないのかもしれない。
自分たちで歩けるようになること。
そして、必要なときには、ちゃんと隣を歩けること。
PureLightには、家族グループだけでなく、情報サロン、受付係、案内係、回覧係、運営係など、いくつもの役割がある。
1人の人間が全部を背負わない。
誰かが倒れたら終わる仕組みではなく、何人もの人が少しずつ支える。
これは、長く続くコミュニティにとって、とても大切なことだと思う。
「すきゾ!」が家族を抱え続けるのではなく、家族自身が自分たちのコミュニティを運営できるところまで成長した。
たぶん、それがPureLightが独立できた一番大きな理由なのだと思う。
親が子どもをいつまでも抱っこしているのではなく、いつか手を離す。
でも、手を離したからといって、いなくなるわけではない。
少し離れたところから、お互いに歩いている姿を確認できる。
コミュニティの自立とは、案外そういうものなのかもしれない。




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