
2026年5月24日、世界統合失調デーの日。統合失調症当事者LINEグループ「すきゾ!」は11年目を迎え、このたび文芸誌『文藝すきゾ!』第4号を発刊する運びとなりました。昨年、10周年という節目の中で創刊した本誌が、こうして再び新たな一冊として形になったことを、大変嬉しく思います。
「すきゾ!」は、統合失調症という精神的な困難や生きづらさを抱えながらも、「ひとりではない」と感じられる居場所を目指して続いてきたコミュニティです。LINEという小さな画面の向こう側で、日々の不安や孤独、喜びや発見を分かち合いながら、互いを支え合ってきました。言葉にできない苦しみも、うまく説明できない感覚も、「わかるよ」と受け止めてくれる誰かがいる。そのつながりが、多くの仲間にとって生きる支えになってきたのではないかと思います。
昨年創刊した『文藝すきゾ!』には、多くの反響をいただきました。作品を通して「勇気をもらった」「自分だけではないと感じた」という声も寄せられ、創作には人と人を結びつける力があることを、あらためて実感しました。
そして今年もまた、詩、短編、エッセイ、絵画、写真、言葉など、多彩な表現が集まりました。それぞれの作品には、日常の中で感じた痛みや葛藤、小さな希望、回復への願いが込められています。
統合失調症という体験は、ときに世界の見え方そのものを大きく変えてしまいます。理解されにくい苦悩や孤独を抱える中で、自分自身を見失ってしまうこともあります。 しかしその一方で、深く感じ取り、想像し、創造する力が育まれていく瞬間もあります。
本誌は、その「想像し創造する脳力を自由に解放する」場として、一人ひとりの表現を大切にしてきました。創作とは、単なる趣味や活動ではなく、自分を取り戻し、世界との関係を結び直していく営みでもあるのだと思います。
「すきゾ!」という言葉には、「好き」を大切にする気持ちと、「そんな自分でもいい」と認め合う願いが込められています。病気の有無や社会的な立場を越えて、それぞれが自分らしく存在できること。うまくできる日もあれば、何もできない日があってもいいこと。そのままの自分を否定せず、安心して居られる場所でありたい―それが、私たち「すきゾ!」の変わらない想いです。
この一年の間にも、社会は大きく変化し、多くの人が不安や孤独を抱える時代が続いています。だからこそ、「共に在ること」の意味は、以前にも増して大切になっているのではないでしょうか。
本誌に綴られた言葉や表現が、誰かの心にそっと寄り添い、「生きていていい」と感じられる小さな灯火となることを願っています。
最後に、『文藝すきゾ!』第4号の発刊にあたり、ご寄稿くださった皆さま、編集や制作に携わってくださった方々、そして日頃からグループを支えてくださっている全ての仲間へ、心より感謝申し上げます。
『文藝すきゾ!』が、これからも自由な表現の場として育ち、一人ひとりの声が未来へとつながっていくことを願って。
2026年5月24日
統合失調症当事者LINEグループ「すきゾ!」
管理人 hoshu



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