詩にも満たない私のうた

進んでいる時間の中で　わたしだけ立ち止まる それでも本当は微かずつ　進んでしまっている だから　回復できるんだけど 進んでいる中で　立ち止まるのは焦る 時間が止まればいいのにな　わたし以外の どうしたって　止まりはしないし　速度も変わらない...

私の理想は　 私の人生で叶えるしかないように あの人の理想は　 あの人の人生で叶えてもらうしかない 正論を使って　正義感で責めてみたりして 自分の全部は理想どおりに正しいと   主張したいのかしらね 正しいって漢字は　5を数える時に便利だけ...

今は　できていなくても いずれ　できる時が来ると思いたい 今は　体調すぐれずとも いずれ　回復する時が来ると思いたい ただ「今は」そうなだけと信じていたい 過去に焦がれて 元に戻ることを　夢みるのは醒めたし 逆に　先を急いで 焦るのも気分じ...

あの時も あの時も あの時も 確かに私　私だっだ 今も さっきも この先だって 確かに私　私なんだ あの頃の私は本当の私じゃなかった　とか これからの私は私らしい私　とか 理想の私を思い描いて　 それに近いか近くないか そんなもの 私のこと...

気が遠くなるほどに   押し寄せる生の只中では   死に憧れるくせに   いざ死が目前に来れば   生きていたいと翻る   死ぬことにも　生きることにも   覚悟を持てないわたし

つまらなくても　いい   地味でも　いい   たいしたことなくても　いい   使えなくても　いい   薄っぺらくても　いい   愚鈍でも　いい     何も出来なくても　いい   何も知らなくても　いい   私の中身なんて　何もなくても　い...

この気持ち   今はまだ   名前を付けたくない   分からないままでいいの     始まりのようでいて   終わってしまったかのような   なんにもならない   この気持ち   それでもいいの     誰にも見せることはないし   誰から...

雨の日は嫌いだけど好き   体調が良くなくても   起きていられなくても   許して貰える気がして   安心して休めるから     晴れているだけで   何かをしなければいけない   義務感があって   寝たり　   休んだりしていると  ...

失ったなんて   図々しい勘違い   そもそも   私のものなんて   最初から何もなかった   それなのに   離れてしまったり   維持できなくなった悲しみから   失ったように思えただけかもしれない     それでもまた   世界と世...

いくら病気が   思考を窮屈に狭め　   そして歪ませ   明日から希望を奪い   夢を描けなくなったとしても   諦めたくない   絶対に私   いなくなってあげないんだから   それどころか   ぴかぴかに幸せでいてやるんだから

覚えているのは 忘れたいことばかり 大切な思い出なんか あっという間に どこかへ流されて 忘れてしまうね 私　いつもそう 　　　　　　 いやな顔じゃなくて 笑顔を思い出せたらいいのに

静けさの中で思うこと 薬を飲む前には どんなふうに聞こえていたっけ 　　　　 今の静けさは 薬が作用した静けさ そうじゃなかった頃は どんな静けさだったっけ 　　　　 思い出せない その時には それが当たり前で 意識もせずに 過ごしていたっ...

病気になってから 小さな変化がいくつも重なって 病前とは 大きく違う私になりました 両方とも私には変わりませんが どちらかというと 病気に対しては悔しくてたまりませんが 今のほうが本当の自分だったんじゃないかというくらい 馴染んでいるような...

無理して我慢するにはどうしたらいいの 皆んなはもっと大変で　もっと無理して我慢してるって言うけれど それじゃあ私はもっともっと無理して我慢して　もっともっと大変になったらいいの それってどうやればいいの 教えてほしい 病気を無理して我慢する...

気の持ちようって難しい いつでも気の持ちようが出来るなら 私そもそも病気じゃないし 気の持ちようが病気に支配される時があるから 私病気なんだしね だけど病気に譲りたくない気持ちがあるの いくら自然を装って支配しようとしても 病気にだけは明け...