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suki-zo!という小さな旗

この記事を書いた人
hoshu

統合失調症当事者lineグループ「すきゾ!」の管理人。1996年に統合失調症発症。その後僧侶の資格を取得、30代で北京と3年ウイーンで1年海外生活。

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すきゾ!の英語表記について質問された。

英語表記をどうするのかと聞かれて、そういえばそこは曖昧なままここまで来ていたのだと気付いた。

今まで、あまり説明してこなかったけれど、「すきゾ!」という名前は、統合失調症の英語名である Schizophrenia から来ている。

統合失調症になってしまった自分を嫌いにならないでほしい。絶望したり、苦しかったり、どうしようもなく自信を失ったりしても、その先で自分自身を「すき」になってほしい。そんな願いを込めて付けた名前だった。

昔は英語表記まで深く考えていなかった。もし聞かれたら Schizo! かな、くらいの感覚だった。

ところが以前、AIでロゴを作ろうとした時に思わぬ壁にぶつかった。Schizo という言葉は、それだけでは扱えないほど繊細で、慎重に扱われる言葉になっていた。

少し驚いた。

僕たちにとっては、自分たちの病気を引き受けながら活動してきた歴史の一部みたいな言葉だったからだ。でも世の中には別の文脈もあって、その言葉が持つ重さや危うさも存在している。

名前というのは、自分たちだけのものではないのかもしれないと思った。

そこで今回、運営メンバーと相談して、英語表記を「suki-zo!」にすることにした。

全部小文字にしたのは最近の感覚にも合っている気がしたし、何よりも「suki」という日本語を残したかった。

統合失調症を表す言葉から始まった名前だけれど、僕にとって本当に大事なのは病名の方ではなく、「すき」の方だからだ。

これから先、すきゾ!が今より少しずつ知られるようになれば、海外から研究依頼や問い合わせが届くこともあるかもしれない。

そんな未来を想像すると、まだ少し現実味はない。

2015年に始めた頃は、まず続くかどうかも分からなかった。参加者が集まるかどうかさえ不安だった。それが10年以上続き、こうして英語表記を考える日が来るなんて、当時の僕は想像していなかったと思う。

名前を決めるというのは、未来に向かって小さな旗を立てることに似ている。

suki-zo!

その旗が、いつか日本の外にも届くようなものになったら面白い。

そう思いながら、今日もまた、地道な活動を続けていく。

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