
2015年から始まった、統合失調症当事者Lineグループ「すきゾ!」
最初は予想していなかったのだけど、グループに参加している人の経験値が高まって、時と共に更に効果的なピアサポートグループに育った実感がある。
グループ全体の経験値の高まり
すきゾ!参加して内容を読むだけでも、統合失調症に対する理解は深まる。今まで長い間参加してきた方のアドバイスを参考にして、自分に対しても、他人に対しても、どのように対応すれば良いか?という能力は自然に身に付いていく。その経験がやがて血肉となってグループに参加している個々のピアサポート能力が徐々に高まっていった。
医師には出来ないサポート
僕の主治医は「結局、精神科医は生活や考え方についてのアドバイスしか出来ない」と言っている。
例えば、若い精神科医が250名もの統合失調症の患者と、Lineグループのような毎日密に関わる関係を患者と簡単に持てるとは考えにくい。医師には言えない心の葛藤もグループでは素直に言える雰囲気もあり、結果として医師は「生活や考え方のアドバイス」についても、教科書通りや自らのわずかの経験しか持たず、すきゾ!グループのように適切なアドバイスが出来る筈もない。
すきゾ!グループに参加すると短期間で大人数の当事者と関わることが出来るようになる。しかも自らが似たような経験をしているから共感もアドバイスもお互いに受け入れやすい。
誰も孤独にしないグループ
大概のメンタル系Lineグループは、管理人の気が合う人を集めていて、すきゾ!ほど大規模なグループは他に知らない。
「誰も孤独にしない。あなたはもう、1人ではない。」という初期のコンセプトがあり、自分に合わない人も、症状の悪い人も受け入れてきた。運営批判する人も、管理人に攻撃的な人も普通にグループに残っているし、グループを細分化することで、自分に合ったグループだけに参加出来るというのも、すきゾ!の特徴だ。
それが結果として、これほど大規模なグループに育ったということもあるし、様々な考え方を受け入れることが出来るようになって、グループは更に成熟した。
初期との違い
初期の頃は、陰性症状にしても陽性症状にしても、グループに入ったばかりでは対応出来ないことも多々あったが、グループが成熟して経験値を積み重ねることによって、まず陰性症状の方は短期間で理想的にスムーズに回復するようになった。
陽性症状は病識がないから、なかなか対応は難しいとは言え、「なんとなく変」という雰囲気を敏感に感じて、事前にアドバイスすることで、それ以上状態が悪くなるのを防げるようになっている。
経験値を積み更に効果的なピアサポートグループへ
グループ全体の経験値が高まると、更に効果的なピアサポートグループへと育つということが、すきゾ!で証明されたように思う。
家族や友だちや仕事仲間で使うような、ある程度密接な関係を保てるSNSを利用し、特定の疾患に特化した効果的なピアサポートグループとして育てることは、社会的なリソースとして絶対的に必要だと思う。
誰も孤独にしない。生きにくい人が生きやすく。そういう理想的な社会を作っていくのが、ロールモデルとしての「すきゾ!」の役割なのかもしれない。




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