
すきゾ!をやっていて、わりとよく聞く話がある。
長いこと引きこもっていて、人との関わりがほとんどなくなってしまった人が、最初はただ投稿を見るだけだったのに、少しずつ誰かに反応を返すようになって、気づけば仲のいい人が出来ている、という話だ。
友だちなんて、学生時代を最後にずっと居なかったと言う人もいる。LINEの通知が鳴ること自体、怖かったという人もいる。でも、すきゾ!の中では、不思議と「普通に話せる」と言ってくれる人がいる。
病気のことを隠さなくていいからなのかもしれない。返事が遅くても責められないからかもしれない。今日はしんどい、とそのまま言えるからかもしれない。
それで、しばらくやり取りを続けているうちに、「今度会いませんか」という話になる。
最初はみんな緊張している。何を話せばいいのかわからないし、ちゃんと外に出られるか不安だし、直前になって行けなくなることだってある。でも、それでも実際に会ってみると、「思ったより普通に話せた」「また来れそうだった」と言う人がいる。
その“また来れそう”という感覚は、すごく大事なのだと思う。
社会復帰というと、働くこととか、毎日外に出ることとか、そういう大きなものを想像しがちだけれど、本当は、誰かと同じテーブルに座って、お茶を飲んで、少し笑って帰ることの積み重ねなのかもしれない。
SNSにはSNSの良さがある。でも、実際に会うと、文字だけではわからなかった空気がある。声の大きさとか、笑うタイミングとか、沈黙している時間の居心地とか。そういうものを、人は案外ちゃんと受け取っている。
すきゾ!を通して、少しずつ元気になっていく人たちを見ると、続けてきて良かったなと思う。
もちろん、劇的に何かが変わるわけではない。みんな、良くなったり悪くなったりを繰り返している。それでも、「ここがあって助かった」と言ってもらえる瞬間があると、ああ、無くならずに続いていくこと自体に意味があるのだな、と最近よく思う。




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