
最近になって、すきゾ!のことを調べてみる機会があった。
自分たちにとってはあまりにも当たり前になっていて、毎日開いている冷蔵庫の中身みたいに、そこにあることが自然だったから、外から見たときにどんな存在なのかを考えたことがあまりなかった。
すきゾ!というグループ
調べてみると、どうやらすきゾ!は世界的に見ても珍しいらしい。
・統合失調症当事者のみ
・全国規模
・10年以上継続
・複数のサブグループを持つ
たしかに考えてみれば、2015年から続いていることも、通話やオフ会が今も自然に行われていることも、地域ごとや症状ごとのグループがあることも、季刊誌『文藝すきゾ!』のような創作活動が続いていることも、どれも最初から用意されていたわけではなかった。
誰かが少しずつ手を伸ばし、誰かがそれを受け取り、気がつけば積み重なっていたものばかりだ。
企業や研究機関との連携
最近では、企業や研究機関から協力の依頼をいただいたり、謝礼をいただいたりする機会も増えた。
そのたびに、ああ、社会のどこかで誰かが、この場所に価値を見いだしてくれているのだなと思う。
もちろん、それがすべてではない。
けれど、長い間続けてきたものが、自分たちの内側だけで完結するのではなく、外の世界ともつながり始めたことは素直にうれしい。
狂気の管理人 hoshu(笑)
思い返せば、以前の僕は少し極端だった。
大げさではなく、1年365日、起きている時間のほとんどですきゾ!のことを考えていた気がする。
通知が鳴れば確認し、誰かが困っていないか気にし、パソコンやスマホの画面を見ていない時間のほうが少なかった。
付き合っていた頃の妻は、「この人はずっとパソコンに張り付いていて大丈夫なのだろうか」と本気で心配していたらしい。
今なら、その気持ちもよく分かる。
統合失調症の当事者だけでグループを運営していくことは、思っている以上に難しい。
体調の波もあるし、生活環境も変わる。
続けたい気持ちだけでは越えられない場面もたくさんあった。
それでも、気がつけば10年以上が過ぎていた。
社会的に価値のあるグループを目指して
そして今、グループの仲間たちにとってだけでなく、企業や研究機関にとっても価値のある場所になりつつある。
そのことに気づいたとき、長い間肩に乗っていた見えない荷物を、ようやく少し下ろせた気がした。
以前ほどパソコンやスマホを見続けることもなくなって、心の中にゆとりが生まれた。
ゆとりというのは不思議なもので、人を怠けさせるのではなく、むしろ遠くを見る力を与えてくれる。
このゆとりが、僕自身だけでなく、すきゾ!にも広がっていけばいいと思う。
そして、この場所がこれからも誰かの孤独を少し軽くし、誰かの居場所になり、新しい社会的な価値を生み出していけたらと思う。
皆さまのご協力をお願いします✨
もちろん、それは僕1人ではできない。
すきゾ!は最初から最後まで、1人で作った場所ではなかった。
ここまで続いてきたのも、多くのメンバーがいてくれたからだ。
だからこれからも、みんなで支え合いながら、それぞれの幸せを大切にできる場所でありたい。
そんな願いを、以前より少し穏やかな気持ちで抱いている。



コメント